グラスゴーの宿「ザ・Zホテル」
エルデトラベルゴルフツアーでは「エジンバラ観光」がセットでしたが、エジンバラは以前に観光したことがあるので今回はツアーから離れてグラスゴーに来ました。
一人旅の時はいつもBooking.comでホテルを検索・予約します。
Booking.comが他より安いというわけではないのですが、サイトの使い勝手が個人的に良いように思っています。
ホテル代は旅行費用の中でかなりの予算を占めますので、まずは値段で検索、次に立地が大切な要素となります。
今回は「シングル1泊8,000円」という安さと翌日の観光ツアー集合場所に近いという条件からこのホテルに決めました。
目的のホテルはグラスゴーの中心地「ジョージ・スクエア」のすぐ近くにあり、市庁舎の道向かいにありました。
イギリスのホテルは、日本のように大きな看板がないことが多いです。
事前にグーグルマップでよく下調べをしておかないと、地図と看板頼りではとても見つからないと思います。
今回はあまり下調べしていなかったうえにスマホもつながらず焦りましたが、たまたま市庁舎のあたりを歩いていて見つかりラッキーでした。
中に入ると、ホテルのフロントらしきものは見当たりません。
中には椅子に掛けてワインを飲みながら楽しそうにお話ししている人たちがたくさんいました。
「レストランかな?」と思って一度外に出ましたが、やはりホテルはここだと確認してもう一度中に入り直しました。
カウンターの人に声をかけてみると、今晩の宿泊ホテルに間違いありませんでした(^^♪
鍵のカードを預かり案内された部屋に向かいましたが、迷路のようなホテルです。
建物の中心にエレベーターがあり、その周りに部屋がぐるっと囲んでいる感じ。
その日の宿泊客にアジア人はみかけず、ヨーロッパ人系が多いように感じました。
予約時に「窓なしの部屋」だということがかなり気がかりでしたが・・・
やはり、窓はなく「天窓だけ」でした(;^ω^)
しかもベッドのすぐ脇がトイレ・シャワールームで透明のガラス板でしきられているだけ「まあ、病室よりましか」という狭さです。
でも2泊だけだし、昼間は観光に出かけるので特に問題はなかったです。
ドミトリーなんかよりは安心だし、必要なものはすべてありました。
チェックインの際に、
「無料のワインとチーズが夜8時まで食べられます」
との案内がありましたので、部屋に荷物を置いてすぐに1階に戻りました。
受付カウンターでグラスワインを受取り、セルフサービスで並べてあるチーズやパン・クラッカーをいくつかチョイスして皿に盛り窓際のお洒落な席に座って一息(^^♪
こんな時は一人旅が少し寂しく感じる瞬間でもありますが、解放された気分になれるひと時でもありました。
これだけで、夕飯は十分でした(*^▽^*)
このサービスは満足度がとても高く、今まで宿泊したホテルではなかった体験です。
無料のワインとチーズを楽しんだ後は、部屋に戻って明日の準備。
スマホやカメラの充電をしておかなければとリュックの中を探したけど、、、
あらら!!大失敗!!!
変換プラグを忘れてきちゃった~~~(@_@)
イギリスでは、こんな形の変換プラグがないと日本の電機製品は使えません。
前回の旅で1個しか用意せず、途中でなくして困りました。
その体験から今回の旅では5個も準備してきたにも関わらず、預けたトランクの中から取り出してくるのを忘れてしまったようです(+_+)
変換プラグがないと、明日からもスマホが使えず困ったことになります。
フロントに行って変換プラグの貸し出しがないかと尋ねたところ、それらしきプラグを出してきてくれました。
おお!これは助かった!!「サンキューベリーマッチ!!」を連呼し、部屋に戻って使ってみると・・・大丈夫、使えました(^^)v
これで充電はバッチリ、明日の観光はもう安心です!!
・・・が、今度は朝起きられなかったらどうしようかと心配になりました。
しかし部屋のなかにはモーニングコールの表示がどこにも見当たりません。
再びフロントに行きモーニングコールのことを訪ねてみたところ、
「私が明日の朝ドアをノックしに行きますね(^_-)☆」
と、アルバイト風の若い女の子が約束してくれました。
ほんとかな~?と思いましたが、一応お願いして部屋に戻りました。
スマホの目覚ましをセットし、シャワーを浴びてやっと一息。
部屋の大画面テレビを見ながら、今日の写真を整理したり明日の計画を確認したりする夜のひと時・・・
この時間がすごく楽しい(^ω^)
「ザ・Zホテル・グラスゴー」は
コスパよく、親切な、お勧めのホテルだったな~と思います。
The Z Hotel Glasgowはジョージ広場そばの市内中心部に位置し、クイーンストリート駅から200mです。現代的なデザインのコンパクトで豪華な客室を提供しています。
全客室に手作りのベッド、40インチのサムスン製HDテレビ(無料スカイスポーツ&映画チャンネル付)、無料Wi-Fi、専用シャワールーム(無料のバスアメニティ付)、ベッド下の旅行かばん収納スペース、壁面の洋服ラックが備わります。
The Z Caféでは、コンチネンタルブレックファースト(焼きたてのクロワッサン、ペイストリー、シリアル、新鮮なフルーツサラダ、ベーコンロールなど)を毎朝提供し、各種サラダ、サンドイッチ、温かいセイボリー(塩味)の料理を終日楽しめます。
17:00~20:00の時間帯には、無料のハウスワイン(グラス1杯)のほか、チーズボード上の各種チーズ、クラッカー、薬味、パンを全ゲストに提供しています。
( Booking.comの情報より)
グラスゴーで、バグパイプのお出迎え
(前回の続き)
セントアンドリュースからグラスゴーへバスの旅 - イギリスのゴルフ場と観光の魅力
ブキャナン・バスセンターへ降り立った私は、Wi-Fiが繋がらないので仕方なく自力でグラスゴーの街中心部「ジョージ・スクエア」を目指すことにしました。
私の予約したホテルは「ジョージ・スクエア」のすぐそばにあるはずなので、まずはそこに行けば必ずたどり着けると思ったからです。
バスセンターに到着したのは夕方の5時過ぎ、5月のスコットランドは夜9時過ぎまで明るいですからホテル探しを焦る必要はありません。
グラスゴーはイギリスで4番目に大きな都市ですので案内地図はけっこうありました。
街角に立てられている案内地図を見ながらぶらぶら歩いていくと、それらしき広場の前の道路に出ました。
広場の方へ道路を横切ろうとしたとたん、
「あれ~?なんか遠くから音楽が聴こえて来るような・・・」
音楽が聴こえて来る方向を見てみると、警察官が交通整理をしています。
「なんだろう・・・?」
と思っているうちに、道の遠方から行進してくる一団が見えました。
お~!!これはバグパイプのパレード!!
いったい何の催し物だろう?スコットランドンアーミーの行進??
軍隊にしては青年や子供が多いなぁ・・・
なんかカッコイイ~~~!!
小さな子供も一生懸命バグパイプを吹きながら行進してます。
キルト姿がとってもカワイイ(^^)
小さい子は、ズボン姿の子もいます。
スコットランド人は体が大きいので、大太鼓も軽々。
後ろの方に女の子もいました・・・あみ下げが可愛い♡
音楽隊が行き過ぎると、今度は軍隊???
一体どこに行くのだろう???
ついていくと、立派な建物の前で全員整列しました。
建物の中から何やら偉い方が出てきて、皆に声をかけたり握手したりしています。
30分ほどの式典が終わると、解散となりました。
無事に終わり、ホッとした表情の子供たち。
親御さんが迎えに来て「よくやったわね!!」と声をかけている様子。
なんだか微笑ましい・・・私もホッとした気分になりました。
後で調べて分かったのですが、この建物はグラスゴーの市庁舎でした。
ということは、先ほどのお偉い感じのお二人は市長夫妻???
このパレードがどのような行事であったか今だわかりませんが、観光用の催しではなさそうでした。
過去3回イギリスに訪れて観光客用のバグパイプ演奏は何度か聞いてましたが、これほど大勢のバグパイプ・パレード演奏は初めてでした。
出だしから、ものすごい迫力!!
感動の余韻に浸りながら市庁舎のあたりを散策しているうちに、なんと市庁舎の目と鼻の先に宿泊ホテル発見!!
やれやれ、ホテルが見つかってよかった~~~( *´艸`)
バグパイプの行進は、まるで私をお出迎えしてくれたかのようでした(^^♪
<グラスゴー市庁舎>
ジョージ・スクエアの東側に位置する、一際目を引く建築物。スコットランドの建築家、ウイリアム・ヤングによって1888年に建てられた。外見もさながら、映画にも使用された世界で最も規模の大きな大理石の階段や4階のモザイク模様も見事。1日2回、無料の内部見学ツアーも行っている。
(JTBより引用)
スコットランド人は、子供の頃から「バグパイプ奏者」になることにあこがれるのだとか・・・( ^ω^)
セントアンドリュースからグラスゴーへバスの旅
セントアンドリュースからグラスゴーまで、
なぜバスで行ったかといいますと、、、
最寄り駅からグラスゴーまでの直通電車がありません。
いったんエジンバラまで行ってから、グラスゴー行きに乗り換えとなります。
また、最寄り駅までタクシーで10分ほどかかります。
その点、バスだとグラスゴーまでの直通バスが出ていますので簡単です(^^)
もちろん交通費も半分程度となりますので、迷わずバスで行くことに決めました。
その日の計画では「グラスゴーの予約したホテルに行きつく」ことが目標でした。
エルデトラベルツアーの店主が「グラスゴー中心街のブキャナン・バスセンターを目標に行きなさい」と教えてくださいました。
グラスゴーまでバスでどのくらいかかるかはわかりませんでしたが、セントアンドリュースを2時過ぎに出るバスに乗り込みました。
セントアンドリュースの町を発つと、すぐに海沿いの牧歌的風景が広がります(^^)
バスにゆられながらの~んびりと風景を眺める贅沢な時間が過ぎていきます。
最初に停車した駅はこんな感じ、かなり庶民的なバス停です( *´艸`)
どうやら近郊に住む人たちが利用する路線バスのようです。
路線バスですので、グラスゴーまでいろいろな村のバス停に立ち寄ります。
次に立ち寄ったのは、セントアンドリュースから2番目に近いクーパー駅でした。
そうか、ここで電車に乗り換える選択もあったのか・・・でも、電車の時刻は??
などと考えているうちに、再びバスは出発しました。
5月でしたので、農場の丘が菜の花で一面黄色になっていました!!
あちら側の席に座ればよかった・・・と考えながら望遠で写真を1枚。
反対側の車窓ばかりに菜の花畑が出現するので、空いている反対側の席に移動、
やっと訪れたシャッターチャンスでパチリ!!
まるで黄色いカーペットのようですね(^^♪
窓の外の写真を撮ってるのは『日本人』の私だけです。
地元の乗客はおそらく私のことをあきれてみていたことでしょう(;'∀')
バス停に泊まるたびに乗客が下りたり乗ったり・・・でも日本人は全く見かけません。
この路線バスでは、観光地につきもの(笑)の中国人も見かけません。
かわいらしい石造りの街並みも抜けていきます。
イギリス北部からスコットランドにかけては、どこの町も石造りのお家です。
私も、こんなおうちに住んでみたいな・・・♡
バスの旅は、観光地ではない地元の村々の風景が楽しめます。
地元の人々の生活を垣間見ることができるという点では、バスもおすすめです!!
少し走っては次の村のバス停に泊まり、また走ることを3時間近く繰り返してるうちに、少し風景が変わってきました。
ここは、大きなスーパーマーケットの中にバスの停車場がありました。
この後は広い道路を走り、グラスゴーの町に入り3時間と少しかかってやっと目指していたグラスゴー中心街にある「ブキャナン・バスセンター」につきました。
「ブキャナン・バスセンター」は巨大でした。
降り立った私は、ほぼ迷子状態・・・
そして、なんと携帯の充電が残り僅か( ゚Д゚)
そのうえ、グーグルマップが全く機能してくれません(◎_◎;)
これは大ピンチです!!
果たして私は、予約したホテルにたどり着けるのでしょうか~?( ̄▽ ̄)?
(つづく)
セントアンドリュースの駅ピアノ
秋がやってきました・・・
秋といえば「芸術の秋」だな・・・などとあれこれを考えているうちに、
セントアンドリュースで出会った「駅ピアノ」のことを思い出しました。
「駅ピアノ」はNHKのBS放送で特集が組まれて以来、オランダ・アムステルダムやチェコ・プラハなどの駅ピアノが有名です。
駅の構内に置かれていて、だれが弾いても大丈夫な公共のピアノのことです。
今では駅以外にも世界中いろいろなところに置かれているようですが、私は過去に一度も遭遇したことがありませんでした。
今年5月のゴルフ旅行でスコットランドのセントアンドリュース滞在期間中に、近郊の大都市グラスゴーにいく計画を立てました。
エルデトラベルツアーはゴルフ旅行に観光旅行を組み合わせてもOKなので、ゴルフバックとスーツケースをエルデのお世話係さんに預けてグラスゴーまでバスで行くことにしました。
セントアンドリュースの街にはゴルフ・リンクスの近くにバス・ステーションがあり、そこからエジンバラやグラスゴー方面行きのバスが出ています。
滞在ホテルから鉄道の駅までは遠すぎて歩けませんが、バス・ステーションまでなら徒歩10分ほどで着きます。
スーツケースからグラスゴー2泊分に必要な荷物だけをリュックに詰めて、セントアンドリュースの街並みを眺めながらぶらぶらバスステーションまで歩いていきました。
バス・ステーションには、日本人は一人もいませんでした。
観光客はいましたが、どちらかというと地元の人が多かったような気がします。
バスの本数は日中なら1時間に1本程度あり、グラスゴーにもエジンバラにも問題なく行けるようでした。
とりあえず切符を買ってホッと一息つき、待合の椅子に座ってバスを待っていると・・・
なんだかピアノの音が聞こえてきます。
なんだろうと音がするほうに目をやると、親子連れがピアノを弾いています。
上手とはお世辞にも言えませんが、なんだかすごく楽しそうに見えました。
そのうちバスが来て、その親子はいなくなりました。
待合で待っていた人も半分ぐらいに減りました。
次に、若いカップルがピアノを弾き始めました。
男性のほうがピアノが上手なようで、なかなかいいムードです。
「恋人同士でセントアンドリュースまで遊びにきたのかな・・・カップルで駅ピアノを弾くなんて、羨ましいな~♡」
などと思いながら、二人の弾くピアノの調べに耳を傾けていました。
またバスが来て、この二人も去っていきました。
気が付くとバス・ステーションの中には私と年配のご婦人二人きり・・・
さっきまで賑やかなピアノの演奏が建物いっぱいに響いていたのに、なんだか急にさみしくなりました。
私も、引いてみようかな・・・( ^ω^)
日本にいる夫にラインでこのことを書いて送ってみたら、
「旅の思い出に、ぜひ勇気を出して引くんだ!!」とのエールが送られてきました。
「でも、もう20年もピアノなんか触ってないし、無理無理!!」
とラインで返すと、
「旅の恥はかき捨て、というでしょ?!
勇気を出して是非弾きましょう!!(^_-)-☆」
と再びエールが送られてきました。
「よし、少しだけ弾いてみよう!!」と決意し、
私はピアノの椅子に座り、鍵盤を人差し指でポンと押してみると・・・
素晴らしい音が建物いっぱいにこだましてかえってきました(*'▽')
この古い木調のピアノからは、日本では聞いたことのないような音が出ました。
もっと引きたくなるような、素敵な「弦の響き」です。
待合の椅子に座ってるおばさんは居眠りしてる様子だし、弾いても大丈夫そう!!
私はすっかりこの古いピアノの音に魅了され
「さくらさくら」をアレンジして3コーラスも弾いてしまいました( ´艸`)
日本の短音階が心地よく バス・ステーションに響き渡りました。
弾き終えると、椅子で居眠りしていたはずのご婦人が手をたたいてくれました。
私はカタコトの英語で「日本の花の曲」であることを説明し、お礼を言いました。
そのご婦人は、セントアンドリュースの親戚の家を訪ねてきたようで、これからエジンバラまでバスで戻るとのことでした。
バスの旅の計画については不安が多かったのですが、「駅ピアノ」のおかげで幸先の良いスタートとなりました。
今でも、このバス・ステーションのピアノの響きは忘れられない思い出です(^^♪
第一回全英オープン開催地「プレストウィック・ゴルフ・クラブ」
日本で最初につくられたゴルフ場は、ロンドン出身のイギリス人によって
六甲山頂に作られた「神戸ゴルフ倶楽部」です。
明治36年(1903)に英国人アーサー・ヘスケル・グルームが創設しました。
当初のクラブ・メンバーには日本人はおらず、外国人が主であったようです。
開設当時はまだゴルフというゲームを日本人は知らなかった時代です。
その後このゴルフ場は日本人によって開設当初の伝統を守り続けられ、
なんと今でも115年前とほぼ同じレイアウトなのだそうです。
本日初めて神戸ゴルフ倶楽部の支配人さんのおはからいにより、これまでベールに包まれた現在のお写真をFBで拝見することができました(^^♪
本当に、日本では他にない素晴らしいゴルフ倶楽部だと思います!!
このゴルフ場では、ゴルフの原点に戻ることができるそうです。
しかし「神戸ゴルフ倶楽部」は会員の紹介がないとゴルフできません。
ゴルフ場の門をくぐることすらできません・・・(ノД`)・゜・
この日本の宝物のようなゴルフ場で、いつかゴルフできることがあれば素晴らしいなぁ…と思いを馳せています(^^)
プレストウィック・ゴルフ・クラブ
本日はそのようなことがあり「ゴルフの原点」について考えているうちに、
3年前にエルデトラベルツアーで訪れた第1回全英オープン開催地のことを思い出しました。
日本ゴルフ協会刊行の「ゴルフ史年表」によると、1860年に第一回全英オープンがプレストウィック・ゴルフ・クラブで開催されたようです。
その時の参加者はたったの8名、もちろんマッチプレーです。
第1回目ではまだ「スコアカード」はなく、1865年の第5回全英オープンから「スコアカード」が使用されたと、この年表には記録されています。
初期の頃の全英オープンは、ゴルフ場の職員採用試験のようなものだったそうです。
その後に賞金をかけての戦いとなり、参加人数もどんどん増えていったようです。
1860年~1872年の間に12回このゴルフ場で全英オープンが開催されました。
ということは、ほぼ毎年ここで開催されていたということですね!!
その後はセントアンドリュースとマッセルバラが加わり、3コースローテーションでの賞金争いとなったようです。
通算でこのコースは24回もの全英オープン開催地となりましたが、その後は会場の広さが足りないために1925年のを最後に開催地としての役目を終えました。
こちらが「プレストウィック・ゴルフ・クラブ」のクラブハウスです。
全盛期の華やかさはないかもしれませんが、逆に落ち着いた気品と風格を感じました。
このゴルフ場のコースは「世界のゴルフコースのお手本」となっているのだそうです。
イギリスのゴルフ場には各ホールに名前が付いています。
1番ホールは「Railway」
その名の通り、鉄道の塀沿いに進んでいきます。
昔から全英オープン観戦を訪れる観客は鉄道を使いましたので、必ず会場の近くには線路があります。
「もしドライバーショットが大きくスライスした時に電車が来たら・・・」と思うと、最初の1打目が冷や汗ものでした。
住宅が周りに迫っているところも結構ありますが、全体的には広々したコースです。
3番ホールは「Cardinal」
これは「基本的な」という意味で、コースに沿って流れる川や池、フェアウェーバンカーといった配置は「現代のゴルフコースのお手本」となっているのだそうです。
それにしても、このフェアウェーバンカーは恐ろしかったです(;^ω^)
4番ホールは「Bridge」
その名の通り、橋があります。
この橋どこかで見たことがありませんか?
セントアンドリュースのスリッカン橋にちょっと似てますよね?!
5番ホールは「Himalayas」
その名から想像できますように、かなり高い山越えの「パー3」です。
山が高くて、向こう側がどうなってるのかさっぱりわかりません。
私にはドライバーでもこの山を越えることはできませんでした(;^ω^)
稜線手前の茂みに落ちていたボールをキャディーがみつけてくれ、2打目をショットし何とか窮地脱出。
山を越えてみると、かなり広いグリーンが現れます。
そこでパットを打ち終えると、この鐘を鳴らして後続者に知らせます。
11、12、13番ホールは海岸沿いに進んでいきます。
海沿いのコースはとても気持ち良いですが、風でショットが流されて大変でした。
17番ホールは「Alps」
グリーン手前に小高い山があり、グリーンにたどり着かないと自分のショットがうまくいったかどうか全く見えなくしてあります。
ここが「ブラインドホールの起源」なのだそうです。
このコースは1851年に会場されて以来、160年以上もそのたたずまいを保ち続けているそうです。
女性では少し飛距離が足りない気もしますが、コースレイアウトの巧みさはかなり興味深く、手ごわさを感じつつも楽しめるコースでした。
男性のかたであれば、是非とも挑戦されるとよいコースだと思います。
ここはまさに「ゴルフコースの原点」を感じさせられるゴルフ・リンクスだと言えるでしょう。
ブログを書き終えた翌日に、コースレイアウトの端っこに「Billy」と鉛筆で書いてあるのに気づきました。
これは、当日私についてくれたキャディーの名前の覚書です。
スコットランドのキャディーはゴルフ場の所属ではなく、キャディー協会所属のプロキャディーです。
どのキャディーもたいていマッチョでとても目がよく、そして2ホールも回るとたいてい私のクラブの番手を覚えてしまいます。
言葉が通じなくても、優しいまなざしと丁寧な説明で安心してゴルフができました。
最初に、一緒に回るメンバーとキャディーのお互いの呼び名を教えあってからプレーに入りますが、英語ですし初めてのゴルフ場で気もそぞろなため忘れがち。
自分のキャディーの名前をどこかにメモしておくと、プレー中も慌てずにキャディーとコンタクトがとれて気持ちよくラウンドできます。
特にプレストウィックのようなブラインドホールが多いリンクスでは、少々高くつきますが帯同キャディーを付けられることをお勧めいたします。(80ポンド/1日)
スコットランドのキャディーは、
ラウンドを100倍楽しくしてくれます!!
潮風とたわむれる「ダンバーゴルフクラブ」
猛暑おさまり、やっとブログを書く元気が出てきました(^^♪
今日は、ずっと書きたかったスコットランドのリンクス『ダンバーゴルフクラブ』について書いてみたいと思います。
「ダンバーゴルフクラブ」はエジンバラ市街から東へ車で1時間ほど行ったところにあります。
私は3年前に、エルデトラベルゴルフツアーでこのリンクスに訪れました。
前日の夜にここに行くことを知らされても、全英オープン会場の「カーヌスティーゴルフリンクス」「セントアンドリュースゴルフリンクス」のニユー・ジュビリー・オールドコースとすでに有名リンクス4コースを連日ゴルフした後でしたので、もはやご馳走を食べすぎ満腹状態「もう、ゴルフは十分ですよ~」という気分でした。
しかし訪れてみると、このコースは「有名ゴルフ場ではないが由に楽しめるゴルフコース」が存在することを私に教えてくれました。
先ほどのカーヌスティやセントアンドリュースゴルフリンクスは、世界中からゴルファーがやってきていますからあらゆる面で観光化されています。
それはそれで素晴らしいのですが、、、
「ダンバーゴルフクラブ」には雄大な自然そのものしか存在せず、自分も自然と一体化してしまえるような感覚に陥る素晴らしいリンクスの姿を感じました。
大自然の中で年齢もプライドも我をも忘れて、ただひたすらクラブを振って潮風と戯れる時を楽むというここでしか味わえない素晴らしい時間・・・。
そして、私はこのゴルフ場で生まれて初めて「マッチプレー」を体験したのです!!
イギリスのゴルフは、マッチプレーです!! - イギリスのゴルフ場と観光の魅力
ダンバーゴルフクラブのコースは、海岸沿いに行って帰ってくるというイン・アウトが明快なコースです。
行きは右側に塀がずっと続いており、帰りはやはり右側に海岸が広がっているのでスライスを打つとOBとなります。
さらに海からの風を考慮しなくてはならず、追い風なら100ヤード以上飛距離が伸びますし、向かい風ならどんなにマッチョな男性が打ってもさっぱり飛びません。
まさに自然のハザードと戦うリンクスで、予想外なゴルフが楽しめます(^^♪
まずはクラブハウスの前からスタートし、3ホール目までは塀の中でプレーします。
プレー前にパターの練習をしている間は海辺ののんびりとした空気が楽しめました。
次の写真は、海岸側(塀の外側)から戻ってくるときに撮ったものですが、、、
この塀をくぐって海岸側に出たとたん、雄大な海の景色と潮の香が広がります(@_@)
海の香り、波の音、どこまでも広がる空の下・・・
海側に出るとそこではどんなふうにスウィングするかなんて、もう問題外です。
自分がこの大自然の舞台に立っていることの幸福感、とにかく素晴らしい!!
エルデツアーの店主も一緒にラウンド、豪快なショットを披露してくださいました。
店主は欧州でゴルフを始めたとのことで、基本的に風に強いショットを心がけているそうです。
ツアーで同行した2人の紳士と店主と私の4人でのラウンド、この日のことを3年前の私の日記には以下のように記してありました。
<スコットランド 8 日目>
翌朝は田舎町のホテルの慎ましやかな朝食を楽しみ、午前中は「海岸を歩きたい」というメンバーの希望に沿ってダンバーの海岸をぶらぶらした後、海岸にある『タンタロン城を』見学することに。昨日までの天気とは打って変わっての快晴、古城の風景はセントアンドリュースリンクス戦を終えた私たちを充分に癒してくれる眺めでした。スコットランドにはこういった城跡があちこちにあるようで、あらゆる場所で歴史の深さを感じずにはいられません。また、海岸の砂はリンクスのポットバンカーの砂と同 じ踏み心地で、リンクスが海岸の自然の中から生まれたことを感じさせられました。
午後から『ダンバーゴルフクラブ』で 1 ラウンド、ここでは店主も加わることになり2人ずつに分かれて マッチプレーをすることになりました。このゴルフ場は少し変わっていて、かつて鹿公園であったとき の石の塀にそって海沿いをラウンドしていきます。
私は 5 つハンディをもらって同じティーからプレー することになりました。相手チームが最初からバーディーをとり好調の滑り出しだったので、このままでは申し訳ないことになってしまうと頑張っているうちに、後半は盛り返して結局私たちのチームが勝ちました。
海風がここちよい雄大なロケーションをバックにラウンドしたこのひと時は私の心に強く刻まれています。ここでのラウンドはセントアンドリュースに引けをとらない無名なパブリックコースがスコットランドにたくさんあること教えてくれました。そしてまた、マッチプレーの楽しさを店主におしえてもらったラウンドとなりました。
そういえば、ここの女子クラブハウスの中はとてもキュートな内装で、その日たまたま女子のコンペが開催日ということでピンクや赤の明るい色のウェアを着たご婦人たちがわいわいと楽しそうにクラブハウス内でおしゃべりしているのが印象的でした。「こんな風景は日本のクラブハウスでは見かけたことがないなぁ・・・こちらでは女性にも楽しいゴルフが根付いているのだなぁ・・・」と感じました。
夕飯は、海辺のお魚料理のお店でマッチプレーの負け組みからビールを奢ってもらい、アンコウのから揚げやラムチョップに舌鼓を打ちながらの美味しく楽しい夕べでした。そしてホテルに戻ってシャワーを浴びた後、今度はホテルラウンジでスコッチウィスキーを片手に おしゃべりを・・・スコットランドの一日は本当に長いです。
海と反対側は、牧歌的な田園風景が広がります。
海岸沿いには、小さな白い花が咲いていました。
コースの途中にあるトイレもこんなに素敵な雰囲気でした。
帰り道(INコース)では、ダンバーの街並みが遠くに見えます。
このゴルフリンクスのスコアカードも、やはりマッチプレー用です。
レディースティーはパーが少し違う(Hole14)ことと、難易度(Stroke Index)が異なるのが日本と違い興味深いところですね。
マッチプレーは老若男女混合で行いますのでいろいろな工夫がされているようです。
マッチプレーについては、是非こちらの記事をお読みください。
イギリスのゴルフは、マッチプレーです!! - イギリスのゴルフ場と観光の魅力
最後に、女子のロッカールームがとってもラブリーでした。
日本のゴルフ場のロッカールームは肩に力が入ってしまうほど豪華なところが多いですが、ここはアットホームな雰囲気がとても感じよかったです。
ロッカールームで出会ったご婦人達の底抜けに明るい笑顔がとても印象的でした。
最後までお読みくださりありがとうございました!!(^^♪
今日は初公開、我が家のペット「さくら亀」の生写真です(^_-)-☆
「ヒョウモンリクガメ」という種類のカメで、完全草食です(^^)
年齢は、多分、12歳ぐらいだと思います。
今後もよろしく('ω')ノ
ジョニー・ウォーカーのお店
前回に引き続き、今回もイギリスのお酒の話です。
スコッチウィスキーとはスコットランドで醸造されたウィスキーのことですが、これもビールと同じく沢山の銘柄があります。
スコットランドに行けば、ゴルフとウィスキーはつきものという感じです。
エルデ・ゴルフツアーに参加した時に、トゥルーン近郊のゴルフ場で1ラウンドしたあと時間が空いてるので「ジョニー・ウォーカー」のお店に立ち寄ろうということになりました。
「残念ながら私はお酒はあまり飲めません」といったところ、このお店ではウィスキーを頼まなくても「お茶だけでもOK」だとのことでした。
そこは『Piersland House』というところで、宿泊施設もありました。
もともとはジョニー・ウォーカーの別荘だったそうです。
入り口を入るとすぐに、ジョニー・ウォーカーの肖像画がありました。
そうそう、この方ですよね・・・
このお店は今はジョニー・ウォーカーの子孫が経営しているそうです。
ずらっといろいろな種類の「ジョニー・ウォーカー」が陳列されていました。
「ジョニー・ウォーカー」にもこんなに種類があるなんて、知りませんでした(@_@)
お値段も、調べてみるとピンキリのようですね・・・。
全体的に格調高い感じのお店でしたが、お客さんはお昼間のせいかビールにポテトなどの軽食を食べている人がほとんどでした。
「みんなおしゃべりをしに来ているだけですから、心配ないですよ」とのこと。
イギリス人はサロン感覚で、こういったお店に来ておしゃべりを楽しむそうです。
私もゴルフの後の満足なひと時を、このお店でゆったり楽しむことができました。
ちょっと話変わりますが、、、
日本では、少し前にNHKの朝ドラ「まっさん」でスコッチウィスキーが一躍有名になりましたよね。
でも、まっさんこと竹鶴政孝の作ったウィスキーは燻製の香りが強すぎて、結局日本人の口には合いませんでした。
日本でウィスキーが受け入れられたのは、サントリーが日本人好みの燻製の香り薄いウィスキー「角瓶」を発売してからだそうです。
そして、ウィスキーといえば「ハイボール」!!
ウィスキーの炭酸割り「ハイボール」を流行らせたのもサントリーなのだそうです。
ハイボールの名前の由来がネットに掲載されていました。
日本で一番有名な説は『スコットランドのゴルフ場の説』だそうです。
ゴルフ場のクラブハウスでウイスキーのソーダ割りを飲んでいた英国紳士が『これは何という飲み物か?』とマスターに尋ねました。その時、丁度ゴルフボールがクラブハウスに飛び込んで来て、思わずマスターが『ハイ・ボール!(高い球)』と言ったことで名づけられました。
面白い説ですね、やはりゴルフとウィスキーはつきものですね( *´艸`)
実際はスコットランドでウィスキーを頼むと、水が一緒に出てきます。
ウィスキーと水を交互に飲みながら、ウィスキーの香りを楽しむそうです。
スコットランドではウィスキーを水や炭酸水で薄めて飲む「ハイボール」という飲み方はないそうですが・・・
私の若き頃に記憶されているウィスキーは、やっぱりサントリーの「角瓶」と「ハイボール」です。
・・・・ちょっと気取って一杯と一服。
亀の甲模様の瓶と黄色いラベルは、とても印象的ですよね(^ω^)
そういえばジョニーウォーカーも「角型の瓶」と「斜めに貼ったラベル」が特徴。
サントリーの「角瓶」はどこかジョニーウォーカーと張り合っていますね(^ω^)
最後までお付き合い、どうもありがとうございました!!