可憐な花の咲く、リンクスのラフ
「今日は、久しぶりの雨です!!これで少しは芝も元気になるでしょう」
・・・とのスコットランドからの嬉しい便りが届きました!!
前回のブログでアマガエルに「雨ごい」をした成果がさっそく出たようです(*^^*)
イギリスのリンクスのラフは、草深いと勘違いされている方が多いようです。
全英オープンの映像で、腰丈程もあるのラフが映し出されると、
「これはちょっとやそっとでは出せないに違いない」と思われるかもしれません。
しかし実際のイギリスのラフは、日本のラフのイメージとは異なります。
日本のラフの芝は固くて密集していますが、イギリスのラフはかなり違います。
背が高く伸びていても草の質が柔らかく、草の根がまばらな感じのところが多いです。
ですので非力な私でもたいていのラフから脱出することができました。
勿論、ハリエニシダのブッシュに入ってしまったときは万事休すですが…(+_+)
ラフにはいろいろな種類の可愛らしい花が混じって咲いています。
可憐な花に出あうと、植物好きの私はつい気持ちが花の方に行ってしまいます。
著名なゴルフエッセイ本「夏坂健セレクションⅠ」に
「麗しきハリーの選択」という話があります。
ハリー・ブラッドショーという選手が大切な試合中にアンプレアブル宣言をするのですが、、、
その理由はハリーのボールがラフの片隅にひっそりと咲く可憐な紫色の花の手前にあったためだというのです。
もしそこでクラブを振れば花は木っ端みじん、ハリーは自らアンプレアブル宣言をして1打損をすることを選んだとういのです。
イギリスのリンクスを歩くと、ハリー選手の気持ちがわかるような気がしました。
リンクスはゴルフのためだけに存在しているわけではありません。
リンクスを歩くと、豊かな自然を楽しむという心が沸き上がってきます。
5月頃には小鳥がラフの中で巣を作り、卵を温めています。
ですので、この時期だけはリンクスで飼い犬のリードなしの散歩は禁止されます。
小鳥のさえずりも、リンクスでのゴルフの楽しさを倍増させてくれます。
この写真は、昨年7月の全英オープン会場「ロイヤルパークディール・ゴルフ・リンクス」の小径の写真です。
今年は雨が全く降らず、すっかり茶色に塗り替えられてしまいました。
さらなるの恵みの雨で、再びリンクスに緑が戻りますように、、、
引き続きアマガエル大王様にお願いすることにいたしましょう!!