イギリスのゴルフ場と観光の魅力

ゴルフ好き・旅好きのイギリス旅行記録

第一回全英オープン開催地「プレストウィック・ゴルフ・クラブ」

日本で最初につくられたゴルフ場は、ロンドン出身のイギリス人によって

六甲山頂に作られた神戸ゴルフ倶楽部です。

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明治36年(1903)に英国人アーサー・ヘスケル・グルームが創設しました。

当初のクラブ・メンバーには日本人はおらず、外国人が主であったようです。

開設当時はまだゴルフというゲームを日本人は知らなかった時代です。

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その後このゴルフ場は日本人によって開設当初の伝統を守り続けられ、

なんと今でも115年前とほぼ同じレイアウトなのだそうです。

 

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本日初めて神戸ゴルフ倶楽部の支配人さんのおはからいにより、これまでベールに包まれた現在のお写真をFBで拝見することができました(^^♪

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本当に、日本では他にない素晴らしいゴルフ倶楽部だと思います!!

このゴルフ場では、ゴルフの原点に戻ることができるそうです。

しかし「神戸ゴルフ倶楽部」は会員の紹介がないとゴルフできません。

ゴルフ場の門をくぐることすらできません・・・(ノД`)・゜・

この日本の宝物のようなゴルフ場で、いつかゴルフできることがあれば素晴らしいなぁ…と思いを馳せています(^^)

 

プレストウィック・ゴルフ・クラブ

本日はそのようなことがあり「ゴルフの原点」について考えているうちに、

3年前にエルデトラベルツアーで訪れた第1回全英オープン開催地のことを思い出しました。

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日本ゴルフ協会刊行の「ゴルフ史年表」によると、1860年に第一回全英オープンがプレストウィック・ゴルフ・クラブで開催されたようです。

その時の参加者はたったの8名もちろんマッチプレーです。

第1回目ではまだ「スコアカード」はなく、1865年の第5回全英オープンから「スコアカード」が使用されたと、この年表には記録されています。

 

初期の頃の全英オープンは、ゴルフ場の職員採用試験のようなものだったそうです。

その後に賞金をかけての戦いとなり、参加人数もどんどん増えていったようです。

1860年~1872年の間に12回このゴルフ場で全英オープンが開催されました。

ということは、ほぼ毎年ここで開催されていたということですね!!

その後はセントアンドリュースとマッセルバラが加わり、3コースローテーションでの賞金争いとなったようです。

通算でこのコースは24回もの全英オープン開催地となりましたが、その後は会場の広さが足りないために1925年のを最後に開催地としての役目を終えました。

 

こちらが「プレストウィック・ゴルフ・クラブ」のクラブハウスです。

全盛期の華やかさはないかもしれませんが、逆に落ち着いた気品と風格を感じました。

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このゴルフ場のコースは「世界のゴルフコースのお手本」となっているのだそうです。

イギリスのゴルフ場には各ホールに名前が付いています。 

1番ホールは「Railway」 

その名の通り、鉄道の塀沿いに進んでいきます。

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昔から全英オープン観戦を訪れる観客は鉄道を使いましたので、必ず会場の近くには線路があります。

もしドライバーショットが大きくスライスした時に電車が来たら・・・」と思うと、最初の1打目が冷や汗ものでした。

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住宅が周りに迫っているところも結構ありますが、全体的には広々したコースです。

3番ホールは「Cardinal」 

これは「基本的な」という意味で、コースに沿って流れる川や池、フェアウェーバンカーといった配置は「現代のゴルフコースのお手本」となっているのだそうです。

それにしても、このフェアウェーバンカーは恐ろしかったです(;^ω^)

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4番ホールは「Bridge」

 その名の通り、橋があります。

この橋どこかで見たことがありませんか?
セントアンドリュースのスリッカン橋にちょっと似てますよね?!

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 5番ホールは「Himalayas」

その名から想像できますように、かなり高い山越えの「パー3」です。

山が高くて、向こう側がどうなってるのかさっぱりわかりません。

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私にはドライバーでもこの山を越えることはできませんでした(;^ω^)

稜線手前の茂みに落ちていたボールをキャディーがみつけてくれ、2打目をショットし何とか窮地脱出。

山を越えてみると、かなり広いグリーンが現れます。

そこでパットを打ち終えると、この鐘を鳴らして後続者に知らせます。

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11、12、13番ホールは海岸沿いに進んでいきます。

海沿いのコースはとても気持ち良いですが、風でショットが流されて大変でした。

17番ホールは「Alps」

 グリーン手前に小高い山があり、グリーンにたどり着かないと自分のショットがうまくいったかどうか全く見えなくしてあります。

ここがブラインドホールの起源」なのだそうです。

 

このコースは1851年に会場されて以来、160年以上もそのたたずまいを保ち続けているそうです。

女性では少し飛距離が足りない気もしますが、コースレイアウトの巧みさはかなり興味深く、手ごわさを感じつつも楽しめるコースでした。

男性のかたであれば、是非とも挑戦されるとよいコースだと思います。

ここはまさに「ゴルフコースの原点」を感じさせられるゴルフ・リンクスだと言えるでしょう。

 

 

 

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 ブログを書き終えた翌日に、コースレイアウトの端っこに「Billy」と鉛筆で書いてあるのに気づきました。

これは、当日私についてくれたキャディーの名前の覚書です。

スコットランドのキャディーはゴルフ場の所属ではなく、キャディー協会所属のプロキャディーです。

どのキャディーもたいていマッチョでとても目がよく、そして2ホールも回るとたいてい私のクラブの番手を覚えてしまいます。

言葉が通じなくても、優しいまなざしと丁寧な説明で安心してゴルフができました。

最初に、一緒に回るメンバーとキャディーのお互いの呼び名を教えあってからプレーに入りますが、英語ですし初めてのゴルフ場で気もそぞろなため忘れがち。

自分のキャディーの名前をどこかにメモしておくと、プレー中も慌てずにキャディーとコンタクトがとれて気持ちよくラウンドできます。

特にプレストウィックのようなブラインドホールが多いリンクスでは、少々高くつきますが帯同キャディーを付けられることをお勧めいたします。(80ポンド/1日)

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www.ets77.com

 

スコットランドのキャディーは、

ラウンドを100倍楽しくしてくれます!! 

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