イギリスの標識や看板の文字は読みやすい!!
年末年始はクリスマスカードや年賀状と、文字を書く機会が多かったですね。
ひと段落しましたので、今日は届いたはがきやカードを整理しました。
その中に、ロンドンの友人から送られてきたクリスマスカードの手書きの英文字を見て、
「この文字、さっぱり読めないな~」と・・・(;^ω^)
そこで今日は、イギリスの看板や手書き文字のことについて感じたことを書きます。
私が子供の頃、ローマ字を最初に習う時に「筆記体」を習いました。
筆記体は、大文字と小文字の形が違っていて難しく感じたのを覚えています。
そして英語の授業では、これを繋げて書かなくてはいけないので大変でしたよね(;^ω^)
現在の日本の看板には、いろんな書体の英文字が使われていますが、
イギリスの看板の文字は、ほとんどシンプルな形の文字で書かれています。
これはブロック体という文字だそうで、読みやすさが優先されているようです。
公共機関の案内や、道や町の名前などはすべてこの文字でした。
どこに行っても、シンプルな看板で探しやすいです。
その分街並みがすっきりして、文字が小さくても目立つように思います。
レジャー用看板もブロック体で読みやすい・・・
現代のイギリスの学校では、ブロック体の文字のみが教えられているそうです。
そんなわけで、イギリスではペンで書く美しい筆記体は死滅しかけているとか・・・
イギリス人の手書き文字は「ブロック体」を自分流に崩した「くせ字」なので、
筆記体だと思って読むととても判読しずらいです。
私は「カリグラフィー」というペンでかく西洋書道を習っているので、
イギリス旅行に行った時は、どんな字体でかかれているかについ注意がむいてしまうのですが、
日本で見るような流れるような英文字の看板は、ほとんど見かけませんでした。
これなんかは筆記体に近いですが、かなり読みやすくしてある感じです。
下のものは有名ゴルフ場の看板ですが、この字体もよく使われています。
やはり、一文字一文字が分かりやすいですよね。
ブロック体が主体なのは、ヨーロッパのような多民族の国では便利だと思います。
人種の違う国民が入り混じる国では、とにかく読めることが一番最優先。
一方、日本の看板は目立つことが優先(;^ω^)
今日は娘の誕生日カードを「カッパープレート」という字体で書いてみました(^^)
この文字はかつて、本を銅板印刷で出版されていた頃の英語の字体です。
一世を風靡したこの美しい字体は、日本でいえば今では書道のようなものです。
現代の出版物には残念ながらパソコンに向かないので使用されなくなりました。
この文字をまねて、日本の「ローマ字学習用筆記体」が作られ、
おかげで日本の小学生はローマ字練習で苦労する羽目になり・・・
でも、イギリスではこれを書ける若者はいなくなっているなんて。
日本の義務教育はなんだか時代遅れになってます!!(-"-)
また、日本の看板にいろいろな文字があふれているのは、
単一民族国家であるがための気のゆるみ現象かも?と思います(^◇^)