プレストウィック・セントニコラスゴルフクラブ
今回の旅でエジンバラ空港について最初に向かったのは、スコットランド南西部の海岸沿いにあるプレストウィックという町でした。
その日は近郊の宿に1泊、スコットランドの宿らしいタータンチェックのファブリックに包まれて、長いフライトの疲れを癒し明日のラウンドに備えました。
プレストウィックの町にある「プレストウィック・ゴルフ・クラブ」は1860年に第一回全英オープンゴルフが開かれた超有名ゴルフ場で、それ以外にも「カスパーツ」と「セントニコラス」の3か所のゴルフ場があります。
2年前のイギリス旅行で「プレストウィック・ゴルフ・クラブ」はすでにラウンドしていますので、今回私は伝統ある「セントニコラス」にてゴルフすることにしました。
このコースは市民コースと言って、ずっと昔から地元のゴルファーに愛し続けられてきた歴史あるゴルフ場です。
ここもやはり海岸近くにあるリンクスコースですね。
クラブハウスはこじんまりしていて、受付もかなりフレンドリーな感じ。
入口に置かれたベンチはちょっと座って日向ぼっこでもしたくなるような雰囲気で「ゴルフ場」という身構えた感じが全くありませんでした。
そして入口から見えるコースの風景は、ちょうど満開のハリエニシダがコースの両サイドを埋めつくしていて、まるで黄色い森の小道のようでした。
プレー料金はビジター夏季平日料金で£75(12000円程度)ですが、プレスとウィック市民の方々はかなり安く回れるそうです。
受付けを済ませてクラブハウスの中に入りロッカールームで着替えをするのですが、これがまたとても歴史を感じさせられる空間でした。
トイレや洗面は狭いながらもかわいい色彩でコーデネートされており、とても居心地のよい雰囲気でした。
ゴルフウェアーに着替えていたら60歳くらいの女性が一人入ってきてにこやかに挨拶をしてくれました。どうやら彼女もこれからゴルフをするようです。
その女性にビジターの手荷物用ロッカーの場所を聞いたところ、スチールのロッカーを指さして1ポンド硬貨が必要なことを教えてくれました。イギリスに着いて2日目の私は5ポンド紙幣しか持ち合わせがなくて困っていると、自分の1ポンド硬貨を取り出して使うようにとのこと、後で戻ってきた硬貨はロッカーの上のトロフィーの後ろにおいておけばいいと言ってくれました。
旅先でのこういった思いやりは本当に身に沁みます、ゴルフを愛する者として心から感謝です!!
お言葉に甘えてスチールロッカーに荷物を入れた後に改めて回りをぐるりと見回してみると、クラブの試合結果表やお知らせの掲示板、ファイル、筆記用具などごくごく普通に配置されており、日本のゴルフ場とは異なる日常的な雰囲気を感じました。
外見はかなりアンティークなクラブハウスですがクラブハウの入口には大型のモニターが壁に備え付けてあり、その日のスタート時間の一覧表が出ていました。
(クラブハウスの入口にはセキュリティーロックがかかるようになっています)
日本のゴルフ場ではこのようなモニターは見たことがなく、古い建物を守る精神と新しいIT機器を取り入れる精神の見事な融合に驚かされます。やはりこういうところが産業革命の国スコットランドなんだな~と関心させられてしまいます。
モニターを見ると、何とその日は私たちの組だけがビジターで後は全て市民メンバーの方だったようです。メンバーさんたちの温かいまなざしの中でのその日のゴルフが、いかに快適であったか言うまでもありません。
ハリエニシダの花の素晴らしい香りが充満するコースを満喫しながら、かわいらしい石のコテージの風景をバックに打ったパターは忘れられない記憶となりました。
このゴルフ場でプレー中、普通に犬の散歩する方たちを何人か見かけました。
そしてその日の晩の私の記憶では、さくら亀も普通にパター打っていました(^^)
セントニコラスゴルフクラブへの旅の企画をしてくださったのはエルデトラベルさんです。素敵なゴルフ場を訪れることができて感謝です。