アイルランドの宿 その3「ジャイアンツ・コーズウェイ」
前回ブログの続きです・・・(^^)
第148回全英オープンを観戦するために、
開催地であるアイルランドのポートラッシュに行くことにしたものの、
不案内な外国の土地にいきなり一人で訪れたところで、
計画通りにすんなり会場に行きつけない危険性が大きいです。
英会話能力に全く自身のない私は、
観戦日の2日前にポートラッシュ入りすることにしました。
せっかくだから観光もしようと、
ポートラッシュ周辺をネットで検索しているうちに、
全英オープン観戦以外にも行きたい場所を見つけました。
それは、、、
「ジャイアンツ・コーズウェイ」
アイルランドのポートラッシュにしかない、
巨大な六角柱の石が立ち並ぶ断崖で、
「イギリスの最も偉大な自然の驚異」ランキング第四位!!
に選ばれているのだそうです。
せっかくですから、是非行ってみたいものだと思いました。
前回のブログで紹介しました、
「ポートラッシュ・ホリデー・ホステルでのすばらしい朝食」を満喫した後、
受付カウンターにいる宿主らしき男性に、
「ジャイアンツ・コーズウェイに行きたいけど、どうすればよいか?」
と尋ねたら、なんだか困り顔をしています。
説明によると、、、
「ジャイアンツ・コーズウェイ行きのバスは少なく、
朝早いので今日のバスはもうない。
タクシーは、全英オープンの影響で道が混みあっていて、
呼んでもいつ来るか分からないし、行きつけないかも・・・」
と説明されました。
そして、その宿主は少し思案してから、
カウンターにある一枚のパンフレットを見せながら、
「そこで提案だが、船で行くのはどうか?」
と、言いました。
『なるほど、船なら道が混雑していても問題ないわけだ。
ジャイアンツ・コーズウェイは断崖だけど、
おそらく船着き場もあるのね、、、』
と、勝手に推測し、
「OK、そのプランをお願いする!」
と返事したら、宿主はしたり顔で、
「是非、釣りもするといいよ、夕飯のおかずになるから!!」
とのこと。
「いやいや、釣りはしたことないから」
と、お断りして船の出る場所と時間を教えてもらいました。
ついでに、全英オープンン会場までの行き方も聞いてみました。
どうやら会場までは、歩いて15分ほどのようです。
船は午後1時45分に出発するので、
午後1時半には船着き場に行くようにとのこと。
まだ午前10時前なので、それまでかなり時間があります。
船が出る時間まではたっぷり3時間以上ありますので、
まずはポートラッシュの街を散策しながら、
全英オープン会場の下見に行くことにしました。
ホステルの前の路地を抜けると海岸の見える広場に出ました。
お天気、最高です(^^♪
この広場では、何やら放送設備のセッティング中・・・
今日の夜から、全英オープンの野外LIVE放送があるようです(^^♪
少し歩くと、道端では何かを収録中の様子・・・
その先の道端で見つけた「スパー」と隣の駄菓子屋さん、
すべてがお洒落に見えます(^^)
駅前の分かれ道、左に行くと全英オープンの会場に着くはずです。
カトリックとプロテスタントの教会が向かい合わせにありました。
この道の先に、全英オープンの会場があるはずです・・・
だんだん、全英オープンの会場に近づいてきた雰囲気が・・・
ついに、会場入り口に来ました!!
でも、やはり今日のチケットは売り切れ・・・
明日のチケットは事前に買ってあるので、引き返すことに。
帰り道は、海岸沿いを歩いてみる事に。
実に美しい浜辺です。
右手には、全英オープンの会場が広がっています・・・
ビーチでサマーホリデーを楽しむ人々は、
の~んびりと日光浴を楽しんでいます。
フォークソング・ギターの調べが心地よく浜辺に流れます・・・
あ~、ずっとこの景色の中に溶け込んでいたい・・・
だんだん、自分の旅の目的すら忘れてしまいそうな、
とても穏やかな気分にさせられる浜辺の風景。
さて、そろそろ約束の時間が近づいてきましたので、
船着き場の方を目指して引き返すことに。
確か、 この下の船着き場に私の乗る船が来ているはず・・・
ここの船着き場のパブからは、人があふれだしていました(;・∀・)
イギリスの観光地では、昼間からお酒を飲んでリラックスしている、
そんな光景をよく見かけます。
ありました!!
これが、私が乗船する船のはずです(^ω^)
なるほど!!この小さい高速船で、
ジャイアンツ・コーズウェイの断崖に行くのね??!!
私が高速船に乗り込もうとしたら、
「あなたはこっちじゃないよ、そちらの大きい船で待ってて!!」
とのこと(?_?)
なんだか、嫌な予感がしてきました・・・
小さい方の高速船は先に意気揚々と出発してしまい、
残された私の船は、明らかに釣り船です(。´・ω・)?
たしかに、ジャイアンツコーズウェイの断崖の写真があります。
が、「フィッシンング」
という文字がどうも気になります・・・
船のヘリには、何本も釣り具が設置されています。
大きな網とカゴ!!
そして、ものすごく切れそうなナイフ!!(ノД`)・゜・。
これは間違いなく「釣り船」です!!
乗船客は私を含めて5名。
親子連れと若者が2名、なんだか盛り上がりに欠ける雰囲気です。
まあ、漁に出かけるのではなさそうな・・・。
私の不安をよそに、船はぐんぐん岸を離れていきます。
船はドックから湾に出ると、
全英オープン会場側の浜に沿って進み始めました。
会場のケーブルカメラが見えます。
「 明日は、いよいよこの会場に入れるはずだ!!」
と、思わず心臓が高鳴ってしまいました!!
船はどんどん、会場から離れて速度を増していきます。
このおじいさんは、船長の助っ人で乗り込んだようですので、
「これから、ジャイアンツ・コーズウェイに行くの?」
と尋ねてみたところ、
「ああ、いくよ!!」とのこと。
一安心したところで、船が海の真ん中でとまりました。
そして船長が釣り具の説明しています。
どうやら、ここで・・・
釣りをするようです!!(;´∀`)
海釣りなんて、今まで一度もしたことがありません。
リールなんて生まれてから一度もさわったことがありません。
「私は無理です!!」とおじいさんに訴えたのですが、
おじいさんは「私が手伝ってあげるから、やってみて」
と優しい笑顔で自分の釣り竿を渡してくれました。
最初は思い通りに操作できませんでしたが、
少しすると慣れてきて、案外簡単であることが分かりました。
見よう見まねで釣り糸を上げ下げしているうちに、
なんと!!確かな手ごたえが!!(@_@)//
「リールをゆっくり巻いて!!」
と、おじいさんが手伝ってくれました。
船長が大きな網を持って待ち受けてくれています。
少してこずりましたが、
やったぁ~!!釣れましたぁ~~~!!
釣り上げるのに時間がかかったせいか、血みどろです(笑)
でも、釣り上げたのは私が一番最初です(^^)v
獲物は、 そこそこのサイズのサバでした(^^)
それからしばらく釣りの時間が続きましたが、
私以外は誰もつれませんでした。
釣りはおしまいになり、船が移動し始めました。
美しい海岸が続きます・・・。
しばらくして、船長が何やら説明を始めました。
乗客がみな、カメラで撮影しています。
おお、これはダンルース城!!
船長の案内の内容はよく聞き取れませんが、
美しい眺めにうっとりしました。
通り過ぎる小島に、アザラシがいたり海鳥の小島があったり・・・
船はどんどん走っていき、再び速度を落としました。
もしかして、そろそろジャイアンツ・コーズウェイに接岸する?
・・・という、私の期待はむなしく、
そのあと3ポイントほど停泊して、海釣りが繰り返されました。
期せずして、生れてはじめて体験した海釣りでしたが、
一度に3匹釣れたりして、とても楽しめました。
船長が、若い二人の乗客に、
「あのジャパニーズ・ウーマンは、釣りが上手いね」
と話しているのが背中から聴こえてきました。
ドックに向けて帰る途中、
おじいさんが釣った魚をさばいて、
内臓と頭を海にばらまきました。
それを目当てに、海鳥が群がってついてきます。
今日の収穫は、全員合わせてこの程度。
おじいさんが言うには「今日は不漁」とのことでした。
一緒に船に乗っていたこの男の子、本当に可愛かった~(^^)
ずっと、釣った魚と何やらお話してました。
船つき場に戻ると、欲しい分だけ船長がさばいてくれるとのこと。
私も今夜の夕飯用に3匹選んで、
三枚におろしてもらい、ホステルに持って帰りました。
ホステルの共同キッチンに常備してある、
数あるスパイスの中からがラム・マサラを選び、
カレー味のムニエルにすることにしました。
持って帰ってみると、けつこうな量です。
夢に見た、海外の調理レンジでのクッキング・・・(^^♪
オーブンで、昨日食べきれなかったポテトを温め、、、
パンと果物を添えて・・・これにビールがあれば、
豪華とは言えませんが、十分満足な夕食タイム(^_-)-☆
ポートラッシュのホステルは、
なんと、なんと!!
ジャイアンツ・コーズウェイで釣った魚が食べられる宿でした!!
帰国してから、船でどこを回ったのか調べてみました。
確かにジャイアンツ・コーズウェイに訪れたことになりますが、
次回はぜひ「陸路」で行き、
雄大な六角柱の岩の上を歩いてみたいと思います。
これはあくまで、次回があればのことですが・・・
いやいや、いつかもう一度ポートラッシュを訪れよう!!
そして「ロイヤル・ポートラッシュGC」でゴルフもしたいですね(^_-)-☆
最後まで、お付き合いありがとうございました(^^)/