500回を迎えた「目土の会」
季節はすっかり晩秋に入り、紅葉を楽しむ季節となりましたね(^_-)-☆
今日は「目土について」の話題です。
私の所属ゴルフ・クラブに「ときわ研修会」 という月例会があります。
今月で第500回目を迎えましたので、盛大にお祝いのパーティーが開かれました。
12か月で割り算すると、
41年と8か月の長寿会ですから、
メンバーも80歳超の方も多数おられます。
それでも皆さんお元気でフル・バックからゴルフを楽しまれておられます。
ゴルフ倶楽部の職員、歴代の支配人、研修会のメンバー、役員の方々等50名余りが集ったパーティーの中で語られた「ときわ研修会の歴史」のお話の中で、
この会が別名「目土の会」と呼ばれていることが話題に上がりました。
かいつまんでお話しますと、、、
この会を発足するにあたり、発起人の方々は「会の特徴」として
「会員個々のゴルフの技術とマナーの向上」以外に
「ゴルフ場の運営に協力できることをする」という目標を持ち、
「ゴルフをしながら、自分の作ったディボット以外にも目土を入れる」
ということを決めてスタートしたそうです。
発足当初は「他の組のプレーの妨げになる」と言った苦情も出ましたが、
キャディー廃止、マナーの低下、客の詰め込みなどでディボット跡が修復されず、
この会の活動貢献度がゴルフ場運営上、高く評価されるようになりました。
それ以外にも、ゴルフ倶楽部の役員を会員が率先して引き受けてきましたので、
今回のような盛大なお祝い客を迎えての「500回記念パーティー」となりました。
私もこの会のお仲間に入れていただき7年目となりました。
入会した当初はまだゴルフが下手でディボットなんて作れなかったのですが、
既にあるディボット跡を見つけては目土を入れる作業は、
「ショットが悪くても気持ちを落ち着かせる」のに十分な効果がありました。
最近は、非力ですが少しだけターフがとれるようになり、
会のみなさんのおかげでゴルフを十分に楽しめる腕前もつき、
今ではナイスショットした後、余裕で目土を入れられるようになりました。
さて、この目土について以前から疑問が・・・
私が今までイギリスやアイルランドでゴルフをした時に、
一度も目土の袋を見かけたことがありません・・・(?_?)
イギリス・アイルランドでは4人乗りカートは使用せず、
手引きかキャディー付きのゴルフでしたので気が付かなかったのかもしれません。
しかし、ラウンド途中で補給用の目土の箱も見かけませんでした。
私は男性のようにターフが取れるほどの力強いショットは打てませんので、
もしかすると私についたキャディーが目土をする必要性を感じなかったのかな?
しかし、ご一緒した男性の方々の作ったディボットに、
キャディーが目土を入れる姿も見かけなかったように思います。
今までプレイしたイギリスやアイルランドのゴルフ場では、
あの「目土袋」を目にしたことがありません。
(。´・ω・)?
その時はカートに「目土袋」が引っ掛けてありましたし、
コースの途中で「目土の箱」も目撃しました。
また、アナハイムゴルフ場の目土は「砂」ではなくて「腐葉土」のような土でした。
さて、これはどういうことなのかとネットで調べてみたところ、
ゴルフダイジェストの記事に次のようなことが書かれていました。
フェアウェイからアイアンで打つ際、クラブヘッドで削られるボール付近の芝生をディボット(divot)という。英語の“divot”は、削られた芝の切れ端と、削られた跡の両方を意味するが、削れ跡のことはディボットマーク(divot mark)とも呼ばれる。ディボット跡を適切な方法で修復するのは、ゴルファーの重要な義務のひとつである。 ディボット跡の修復には「目土」を使うのが一般的。目土は砂、または砂と芝の種を混ぜたもので、ディボット跡を埋めることで芝の根の乾燥を防ぎ、芝芽の再生を促すことができる。日本の多くのコースで、フェアウェイに用いられる「高麗芝」は、まず地下茎が地中横方向に発達し、そこから芽が縦に伸びていくため、目土によって地下茎を保護することが重要なのだ。 ちなみに、ベントグラスに代表される西洋の寒冷地品種芝、いわゆる「洋芝」のフェアウェイの場合、芝の切れ端をディボット跡に戻しておくだけで芝が再生する。高麗芝とは異なり、洋芝の多くが1本1本独立して縦に生育する性質を持っているからだ。芝は「イネ科」の植物。水田に苗が育つ様子から、洋芝の生え方も想像できるだろう。(ゴルフダイジェストより)
この記事から推測すると、、、
日本のゴルフ場のフェアウェイは高麗芝で出来ていることが多く、高麗芝はディボット跡に砂を入れることで芝の根が横に伸びるのを早めるようです。
イギリスやアイルランドのリンクス・ゴルフ場のフェアウェイは洋芝なので、土を入れなくても「切り取った芝をデボット跡に戻しておく」だけで良いようです。
そして、アメリカの砂漠地帯にできた街アナハイムのゴルフ場では、砂ではなく保湿性の高い腐葉土のようなものを目土として使用している?!
日本では夏が暑く湿気が強いので、芝の育成を促すのに「排水の良い砂」を目土に使います。
スプリンクラーが届かない場所は
サボテンが生えてる!!(@_@)
くらいですので「保湿性の高い腐葉土」を目土に用いるのだと推測します。
一方で、ゴルフの発祥地であるイギリスやアイルランドのリンクスでは、
目土をしなくても「ターフをとった時の芝を戻しておく」だけで十分にディボットが回復するようです(^^)
イギリスのリンクス・ゴルフ場でも、実際にはある程度の目土作業はあるようですが、
日本のゴルフ場のような感覚とは少し違うようです。
国や気候によって、ゴルフ場のメンテナンスはさまざまですね(^_-)-☆
そういえば、有名な鈴木康之著の「ゴルフのおかげで」という本の中に、
イギリスのリンクスの原点は、
「原っぱの草を、羊が食べて短くなったところが、フェアウェイやグリーン」
であると書かれていました(^_-)-☆
私はこんなシーンを想像しました・・・(^^)
日本でゴルフをするときは「目土を心がけよう!!」と思います。
みなさんも自分で作ったディボットには、是非「目土」を!!
本日も、最後までご購読ありがとうございました(^^)/